※すべてのアンケート結果や詳細、アンケート結果を使用されたい場合は、一般社団法人PLAYERSまでお問合せください。視覚障害者の「白杖」に関するアンケート実施期間:2020年11月27日〜12月6日調査方法:Webアンケート実施主体:一般社団法人PLAYERS https://www.players.or.jp/参考:白杖について(日本歩行訓練士会ホームページより) https://nippokai.jp/wp/formembers/canes/回答者:視覚障害者 261名●障害の等級・1級 156名(62%)・2級 67名(27%)・3級 8名(3%)・4級 5名(2%)・5級 5名(2%)・6級 1名(0%)・不明 11名(4%)●発症時期・先天 113名(45%)・中途 138名(55%)●白杖の使用状況・白杖を使用している 230名(91%)・白杖を使ったことがない 24名(9%)●白杖の使用歴・1年未満 5名(3 %)・1年から2年 9名(5%)・3年から6年 40名(21%)・7年以上 132名(71%)白杖使用者:230名1年あたり約1本の白杖を購入している●今までに使用した白杖の本数:白杖使用歴 0〜2年の場合・1本 7名(50%)・2〜3本 5名(36%)・4〜6本 1名(7%)・7〜9本 0名(0%)・10本以上 1名(7%)●今までに使用した白杖の本数:白杖使用歴 3〜6年の場合・1本 8名(20%)・2〜3本 22名(55%)・4〜6本 8名(20%)・7〜9本 1名(2.5%)・10本以上 1名(2.5%)●今までに使用した白杖の本数:白杖使用歴 7年以上の場合・1本 3名(2%)・2〜3本 24名(18%)・4〜6本 53名(40%)・7〜9本 15名(12%)・10本以上 36名(28%)約9割が折り畳み式の白杖を使用している●使用している白杖の種類・折り畳み式 170名(89%)・直杖 18名(9%)・伸縮式 3名(2%) 折り畳み式はコンパクトになり便利だが、折れやすい●折り畳み式のイメージ(複数選択)・使いやすい 152名(66%)・折れやすい 73名(32%)・持ちやすい 54名(24%)・予備として利用 54名(24%)●折り畳み式の気に入っているところ(自由回答)コンパクトになる・折り畳んでリュックなどに入れ、持ち運びがしやすい。・折り畳めるので、電車に乗ったり椅子に座った時に周りの迷惑にならない。・シンボルケーンとして使用しているでの、小さく畳めるところがいい。軽い・軽量で振りやすい。・歩行時に軽くて左右に振りやすい。●折り畳み式の不満に感じるところ(自由回答)強度が弱い・折り畳み式ゆえに強度面に不安がある。・使用してみて、もっと強度の強いものにすればよかったと後悔している。・ 人がつまずくなど、ちょっとした力が掛かるだけですぐに曲がってしまう。重い・重いので長時間歩いていると腕が疲れる。・丈夫だと重たい。強度と重さのバランスが難しい。かさばる・折り畳み式は便利だが、折り畳むと場所をとる。・直杖に比べると携帯性は良いが、さらにコンパクトさを求めたい。折り畳み・つなぎ目がガタガタしたり、硬くなって抜き差しが難しい。・折り畳んだ時にゴムで留める時の使い勝手が悪い。汚れる・畳むと先端の汚い部分が持つ所が一緒になってしまい、汚い部分を毎回触ってしまう。・折り畳んで収納する際に、袋などがないと汚れる。耐久性が弱い・劣化が速く、半年で表面がボロボロになる。・折り畳んだ時のゴムがゆるんでくる。デザインが良くない・グリップの色や素材、デザイン性が良くない。・グリップの色をもっと多くして、見分けやすいようにして欲しい。直杖は丈夫で折れにくいが、置き場所に困ることがある●直杖のイメージ(複数選択)・折れにくい 66名(29%)・使いにくい 64名(28%)・種類が少ない 46名(20%)・使いやすい 43名(19%)●直杖の気に入っているところ(自由回答)丈夫・折れたり曲がったりしにくくて丈夫。・ガタつかずに折れにくい。軽い・折り畳むジョイントがないので軽い。・軽量で持ちやすい。伝達力がある・路面の感覚がダイレクトに伝わってくる。・杖先で得た地面の様子が持ち手に伝わりやすい。●直杖の不満に感じるところ(自由回答)置き場所に困る・直杖は折り畳めないので、外出先のお店や電車の中で置き場所に困る。・置くと転がるので、置くところに困る。・トイレ等ちょっと手を離したい時に自立して欲しい。約8割が白杖が折れたり曲がったり、折れそうになった事がある●白杖が折れたり曲がったり、折れそうになった回数・なし 46名(24%)・1回 19名(10%)・2回 28名(15%)・3回 28名(15%)・4回 8名(4%)・5回以上 60名(32%)自転車などとぶつかることで、白杖が折れたり曲がったりしている●白杖が折れたり曲がったり、折れそうになった状況(自由回答)・自転車にぶつかった 80名(35%)・ 人にぶつかった 67名(29%)・車にぶつかった 41名(18%)・道路の溝蓋や凸凹に挟まった 30名(13%)・転倒など力が掛かった 10名(4%)・電柱など障害物にぶつかった 9名(4%)・経年劣化 6名(3%)過半数が予備の白杖を用意・携帯し、トラブルに備えている●外出中の白杖に関するトラブルへの対処方法(複数選択)・予備の白杖を自宅に置いている 120名(52%)・予備の白杖を携帯している 46名(20%)・修理道具を携帯している 30名(13%)・修理道具を自宅に置いている 12名(5%)・1人では外出しないようにしている 9名(4%)・特に対処はしていない 36名(16%)●折れる以外の白杖に関する困りごと(自由回答)社会の理解が不足している・弱視なので場合によっては白杖が不要な場面もあるが、機敏に動く私を見て「見えているじゃないか」と陰口をたたく人がいる。・本当は見えているんじゃないかと何度か言われたことがある。・白杖を持っていると目立つので、知識の無い人から色々と言われて、うるさく感じてしまう。羞恥心・不快感を感じる・白杖を使用することでサポートを受けやすい反面、自身が社会的弱者だと周囲に知られてしまうことや視線を浴びることへの羞恥心・不快感がある。・珍獣を見つけたかのように過剰反応されて戸惑った。物にぶつかる・違法駐輪に杖が挟まり、何度か自転車を倒した経験がある。・自転車に白杖が引っかかって抜けなくなった事がある。・走ってきた自転車に石突きが引っ掛かった・車に乗る時ドアに挟まれそうになることがある。トラブルが生じる・杖先が前を歩く人の靴のかかとに当たり、ひどく怒鳴られて、怖かった事も忘れられない。・ 人が多い場所で蹴られる。・白杖を持っているとひったくり、その他の犯罪に巻き込まれやすい。・白杖に興味を持った小さい子供に杖を触られたり、蹴られたりすることが稀にある。夜間に目立たない・夜間歩行時に人や車から分かるように、テープなどを手軽に使えるものが必要。・夜間の歩行中、もっと目立ってほしい。手が塞がる・両手が必要な時に困る。・雨傘など、手荷物が増えると白杖を持ちにくくなる。携帯性・展開性が悪い・2本目を携帯すると重い。・狭い場所で白杖を展開しづらい・狭い場所(電車内)などで、閉まっていた杖を出すのに困難なことがある。白杖を間違える・見えない人同士で飲み会などすると白杖が似ていて、間違えて持っていかれることがある。・ほぼ見た目が変わらないために、他の人の白杖と区別がつきにくい。肩がこる・毎日歩いていると、肩こりがひどくなる。・重たくて肩がこる。白杖未使用者:24名●白杖を使用していない理由(自由回答)白杖を持つほどではない・今はまだ動けると思っていますが、そろそろ考えなくてはと思っています。・6級だと白杖がなくても何とか歩ける。・自分の視力を十分に活用すれば、白杖を使用しなくても歩行が可能であるから。・視力が0.05くらいあるのに白杖を持っているのは、適切ではないのではないと考えているから。白杖を持つことに抵抗がある・白杖を持つことを自分自身が受け入れられない。・歩行訓練を受けてみようかと思いながらも、やはり白杖を持つ事に関して未だ抵抗があり、悩ましい。周囲の目が気になる・社会では、白杖=まったく見えないというイメージがあり、白杖を持っている時の周囲の目が気になる。・白杖持ってスマホ使うと詐欺扱いされると耳にしたので。歩行訓練を受けていない・6級だと歩行訓練など受けられないから。・歩行訓練の予約が空くのを待っている。盲導犬を使用している・盲導犬ユーザーだから・盲導犬と歩いているため