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障害のある人がもっと音楽を楽しめるテクノロジーを活用したDIY楽器づくりワークショップ(12/5・7)

© Emile Holba
川崎市とブリティッシュ・カウンシルは、英国ドレイク・ミュージックのメンバーを迎え、テクノロジーを使ったDIY楽器づくりワークショップを開催します。ドレイク・ミュージックは、障害のある音楽家やプログラマー、エンジニアなどと一緒に、障害のある人の音楽活動の可能性を拡大するテクノロジーの応用に着目したプログラムを多数手がけるほか、英国のオーケストラやコンサートホールなどと共に、テクノロジーも活用し、障害のあるなしに関わらずあらゆる人が参加できる音楽プログラムを展開しています。
本ワークショップでは、ドレイク・ミュージックのファシリテーションのもと、障害のある人の多様なニーズをサポートするDIY楽器を作ります。障害のある人との協働による、楽器開発の過程を体験しながら、新しい音楽表現を可能にするテクノロジーのクリエイティブな活用を探ります。
また、ワークショップに先立ち、障害のある人とのクリエイティブな協働を通して新しいプロダクトやサービスの開発を進めるうえで必要とされる「障害の社会モデル」の理解を深めるトレーニングワークショップも開催します。社会の多様性が広がる中、私たち一人一人が、より多くの人に開かれた方法で活動を展開し、障害のある人がより積極的にクリエイティブな活動にかかわることのできる環境を推進するための知識とスキルを身に着ける機会です。
タキザワケイタ と 一般社団法人PLAYERS は、アドバイザーとして企画協力を行なっています。
【障害の社会モデル トレーニングワークショップ】
日時:2019年12月5日(木)18:00-21:00
会場:カルッツかわさき
多様な人とのクリエイティブな協働で必要となる「多様性」や「障害の社会モデル」についての理解を、ワークショップ形式で深めます。
【障害のある人の多様な音楽ニーズに応えるDIY楽器開発ワークショップ】
日時:2019年12月7日(土)11:00-18:00
会場:カルッツかわさき
障害のある人の音楽活動の幅を広げるクリエイティブなテクノロジーの活用を探ります。
対象:プログラマー、エンジニア、楽器デザイナー、障害のある音楽家など
定員:40名(先着順)
参加費:無料(日英逐次通訳あり)※12/7(土)の昼食は各自持参ください。
主催:川崎市、ブリティッシュ・カウンシル
ファシリテーター:ドレイク・ミュージック(ダレル・ビートン、ティム・イエイツ、ベン・セラーズ)
協力:タキザワケイタ、一般社団法人PLAYERS
お申し込み
11月29日(金)11:59までに以下のオンラインフォームよりお申し込みください
お問い合わせ
ブリティッシュ・カウンシル uk-event@britishcouncil.or.jp
※障害の社会モデル トレーニングワークショップのみのご参加も可能です。
※楽器づくりワークショップに参加希望の方で今回ドレイク・ミュージックのプログラムへの初参加となる方は、できる限り障害の社会モデル トレーニングワークショップにもご参加ください。
※楽器づくりワークショップの後、参加者全員で音楽づくりを体験するミニ・ジャムセッションを行います。音楽家の方は、よろしければ楽器をご持参ください。
※一部見学者が入ります。また、記録のため映像と写真による撮影をいたします。
ドレイク・ミュージックについて
障害のあるなしに関わらずあらゆる人が音楽を楽しめるよう多様なプログラムを展開している英国のアート団体。あらゆる年齢層の障害のある人に向けたアクセシブルな音楽サービスを提供するほか、障害のある人の音楽へのアクセスをより向上するため音楽家や文化機関に向けたトレーニングも実施。さらには、障害のある音楽家のためにテクノロジーを駆使した先進的でアクセシブルな新しい楽器開発も行うなど、その活動は多岐に及んでいる。また彼らが媒介となり、音楽家や企業関係者、テクノロジスト、デザイナーが集い新しいアイデアを交換しプロトタイプを行う機会を積極的に作るなど、その領域を超えた取り組みに英国内外から注目が集まっている。
ファシリテーター
ダレル・ビートン (アーティスティック・プログラム・リーダー)
舞台芸術分野で、障害のある人や若者を対象とした芸術活動に長年従事してきた。2006年から約10年間、若者のための劇団、Kazzumで芸術監督を務め、2013年には長年に渡る青少年のための活動が認められAction for Children’s Arts Members Awardを受賞。2012年のロンドンパラリンピック競技大会のオープニングセレモニーにパフォーマーとして参加。現在、ドレイク・ミュージックでの活動以外に、グレイアイ・シアター・カンパニーのアソシエイトディレクターとして舞台に立つほか、フリーランスの舞台アーティストとして英国内外で活動している。
ティム・イエイツ (ドレイク・ミュージック、プログラム・リーダー)
受賞歴を持つサウンドアーティスト、ミュージシャン。パフォーマンスやインスタレーションのために多様な楽器の開発も行っている。これまでテート・モダン、ヴィクトリア&アルバートミュージアム、ロンドン・デザイン・ウィークなどで作品を発表。サウンドハッキングに特化した団体で、アーティスト、エンジニア、科学者に発表の場を提供するHackousticの創立者、ディレクター。Hackousticチームの一員としてWe Are Robotsフェスティバル、Abbey Road Hackathon、テート・モダンの “Tate Lates” など、幅広いイベントの運営を手掛けている。近年では障害のある音楽家、DJ Arthroのためのワイヤレス・ループシステムの開発を目的とした「Loopfree」プロジェクトで権威あるスウェーデン王立工科大学の「KTHイノベーション・ミュージックテクノロジー・チャレンジ賞」を受賞。またドレイク・ミュージックのR&D(研究開発)プログラムのリーダーに就任し、多様な障害のある人のためにアクセシブルな楽器の開発を行っている。
ベン・セラーズ (ドレイク・ミュージック、アソシエイト・ミュージシャン)
英国におけるテクノロジーを取り入れた音楽教育プログラムのパイオニア。教科書『Teaching Music with Garageband for iPad』をはじめとする音楽教材の著者。これまでBBC交響楽団、ロンドン博物館などの芸術機関や音楽フェスティバル、英国各地の音楽教育機関などを対象にトレーニングを行ってきた。音楽ワークショップを参加者や社会に変化をもたらすものととらえ、現在は特に障害のある人の音楽へのアクセス向上に取り組んでいる。
詳細
https://www.britishcouncil.jp/uk-japan-2019-20/events/arts-drake-music-2019-4