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  • 執筆者の写真PLAYERS 一般社団法人

【 ワークショップ 】「もっとアクティブな日常をデザインする!ワークショップ」を実施しました!


もっとアクティブな日常をデザインするワークショップのデザイン画

プロトタイピングチーム PLAYERS は、スポーツメーカーの ミズノ と「視覚障害者が持って出掛けたくなる白杖」を共同企画するなど、大手企業の新規事業・製品開発の支援をおこなっています。今回は、車椅子や視覚障害など移動に困難を抱えている方をリードユーザーにお迎えし、「もっとアクティブな日常をデザインする!」をテーマに、新しいサービスや製品の考案にチャレンジするワークショップを実施しました。ワークショップの内容や考案されたアイデアについてレポートします!


実施概要

開催日時:2022年7月14日 木曜日 19:00~22:00

開催方法:オンライン(zoom)

参加者:16名

リードユーザー:5名

ファシリテーター:タキザワケイタ(PLAYERS)

主催:一般社団法人PLAYERS


プログラム

19:00 オープニング

19:20 対話①:あなたが状況的弱者を感じるのはどんな時?

対話②:あなたにとってアクティブな日常とは?

20:00 アイディエーション①

A:テンションを下げずに毎日を過ごすには?(視覚障害)

B:ナンパして素敵な飲み屋に誘いたい!(視覚障害)

C:何も気にせずカラオケを永遠に楽しみたい!(車椅子)

D:友達に迷惑を掛けず韓国までLIVEに行きたい!(半身麻痺)

E:USJのジェットコースターに乗るぞ!(視覚障害)

21:05 アイディエーション②

A:あまりアクティブでない障害者が、もっとアクティブになるには?

B:視覚障害者が1人でふらっとお店巡りを楽しむには?

C:心のバリアフリーを日本に広めるには?

D:スカイダイビングをしたい!

E:身体障害者がもっとプロレスを楽しむには?

21:55 クロージング


 

冒頭に一般社団法人PLAYERS 代表理事のイケノウエから、PLAYERSの活動概要の紹介があった後、リードユーザーおよび参加者から自己紹介と本ワークショップに期待することが語られました。今回は、車椅子、視覚障害、半身麻痺など、移動に関する様々な困難を抱えているリードユーザーの皆さんが参加されました。また、一般参加者の皆さんも、学生から会社役員まで、多種多様な方々が参加されました。



対話①:あなたが状況的弱者を感じるのはどんな時?

最初の対話テーマは「あなたが状況的弱者を感じるのはどんな時?」。イケノウエから、「状況的弱者」に関する説明があった後、ブレイクアウトルームで5つのグループに分かれて対話を行いました。各グループは、リードユーザー1名、一般参加者とPLAYERSメンバーの中から3-5名という構成。ブレイクアウトルーム終了後は、それぞれの考えをチャットに書き込み、全体共有を行いました。体調不良、性別、言語、精神的に追い込まれた時など、それぞれ異なる立場や観点から、自身が感じる「状況的弱者」について意見が出されました。



対話②:あなたにとってアクティブな日常とは?

次の対話テーマは「あなたにとってアクティブな日常とは?」。先程と同様にグループに分かれて対話を行った後、チャットにて全体共有を行いました。スポーツや身体を動かすこと、海外旅行、飲み歩き、仕事の充実など、自身が考えるアクティブな日常が語られた一方、コロナのない環境という全員が共感する意見も挙げられました。



アイディエーション ①

2回の対話で各自の思いや考えを共有できたところで、最初のアイディエーションに入りました。テーマは対話の中でリードユーザーの皆さんから挙げられた意見をもとに、以下の5つに決定されました。


A:テンションを下げずに毎日を過ごすには?(視覚障害)

B:ナンパして素敵な飲み屋に誘いたい!(視覚障害)

C:何も気にせずカラオケを永遠に楽しみたい!(車椅子)

D:友達に迷惑を掛けず韓国までLIVEに行きたい!(半身麻痺)

E:USJのジェットコースターに乗るぞ!(視覚障害)


ブレイクアウトルームでグループに分かれ、まずはリードユーザーにテーマのもとになった意見の背景や現状をヒアリング。何が課題となっているのか、どうしたら実現することができるか、などの意見を出し合いました。アイディエーション終了後はアイデアをプレゼンテーション。発表方法は口頭での説明や、作成したスライドを共有、スケッチブックを見せながら説明するなど、各チームの特色が出ていました。


Aチームのアイデアイラスト。テンションを下げずに毎日を過ごすには?→タスクからの解放に着目!

Bチームのアイデアイラスト。ナンパして素敵な飲み屋に誘いたい!→お店まで案内してもらうことでキッカケをつくろう!

Cチームのアイデアイラスト。何も気にせずカラオケを永遠に楽しみたい!→没入体験をつくる(3〜4時間毎のAIによるセットリスト、トイレでながら体験)。

Dチームのアイデアイラスト。友達に迷惑を掛けず韓国までLIVEに行きたい!→荷物がついてくる、課題にガマンできるレベルまでライブ体験をリッチにする、移動サポートプラン付きチケット。

Eチームのアイデアイラスト。USJのジェットコースターに乗るぞ!→安心と安全をどうつくるか(乗る前の説明ムービー、介助スタッフが同乗、安全に降りられる仕組み)。

 

アイディエーション ②

2回目のアイディエーションのテーマは、本ワークショップ前のリードユーザーへのヒアリング結果をもとに決定された以下の5つ。


A:あまりアクティブでない障害者が、もっとアクティブになるには?

B:視覚障害者が1人でふらっとお店巡りを楽しむには?

C:心のバリアフリーを日本に広めるには?

D:スカイダイビングをしたい!

E:身体障害者がもっとプロレスを楽しむには?


グループはこれまでの分け方ではなく、アイディエーションしたいテーマを参加者がご自身で選びました。対話するのは初めての方も多いグループ分けとなりましたが、積極的に発言をされる方が多く、各チームとも活発な議論を行うことができました。先程と同様に、アイディエーション終了後はアイデアをプレゼンテーションしました。


Aチームのアイデアイラスト。あまりアクティブでない障害者が、もっとアクティブになるには?→アクティブコンシェルジュがその人にあったそれぞれのアクティブな楽しみ方を提案してくれる。

Bチームのアイデアイラスト。視覚障害者が1人でふらっとお店巡りを楽しむには?→センサー×街案内でキケンを避ける!

Cチームのアイデアイラスト。心のバリアフリーを日本に広めるには?→視力の弱さを共有しあう。

Dチームのアイデアイラスト。スカイダイビングをしたい!→誰かを巻き込んで飛ぶ(PT、OT、メディア、セラピスト、友だち家族)。

Eチームのアイデアイラスト。身体障害者がもっとプロレスを楽しむには?→フィールド×強化ガラスで真下から見る、プロレス×オノマトペ=プロマトペで音を視覚的に表現。


対話とアイディエーションが大いに盛り上がり、あっという間に終了時刻に。最後は集合写真をパチリ。とても和やかな雰囲気のまま本ワークショップは終了しました。


Zoom画面をスクリーンショット撮影した、参加者全員の集合写真


本ワークショップ実施後、参加者の皆さんにアンケートへご回答いただきました。「ワークショップの評価」という質問に対して、「とても良かった・良かった」がなんと100%!「とにかく楽しかった」「普段話をすることのない人たちと話ができて自分の考えの幅が広がった」「積極的にコミュニケーションをとれて様々な発見があった」などの声があがり、非常に満足度の高いワークショップとなりました。


PLAYERSは今後も、社会が抱える様々な問題に対し、一緒になってワクワクしながら課題を解決するアイデアを考案するためのワークショップを提供していきます。


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